2010年読後感
| 時 | 目次 | 内容 |
| 10.12.10 | 資本主義はなぜ自壊したのか | 1年ほど前に買っていたがどういう理由か読まずに机の上に置いてい |
| 中谷巌 | た。どこか信じられない部分があったのであろう。しかし、読んでみ | |
| ると、なかなかすい込まれていく自分を感じた。近い自分を感じたと | ||
| いうことではないかと思う。杓子定規ではなく筆者の視点で書かれて | ||
| いるのが納得させる。モンスタ―市場主義を徹底的に批判している。 | ||
| また日本と未来、日本人の資質が世界を変えるとまで訴える。もう一 | ||
| 度読んでみる価値のある本である。 | ||
| 10.11.20 | 日本人へ(リ―ダ―編) | 日本の中でも知識人、教養人と評される作家。特に保守派の代表でも |
| (国家と歴史編) | ある。塩野氏の本は一度読んでみたかったがようやくこの2冊を読み | |
| 塩野七生著 | 終える。なんの感動もない本であるが、知識が豊富なため別な意味で | |
| 教えられるところも多い。イタリアに長いこと住み、イタリアに関す | ||
| る歴史を紹介しているのはいいが、それを現代と対比しながら説明を | ||
| 試みている内容があまり納得出来ない。自分の知識に溺れ自己満足し | ||
| ているという言い方は過ぎるだろうか。この2冊でこの作家の視座が | ||
| どういうところに位置しているかがある程度わかったようなきがした | ||
| 10.11.07 | JAL崩壊 ある客室乗務員 | 内容が本当なら信じられない。全部とはいえないと思うが、こうして |
| の告白;日本航空グル-プ2010 | 本になるということはかなりの割合で起こっていると見るべきであろ | |
| う。最近、パイロットのリストラで揺れているが、この本の影響も多 | ||
| 々あるのではないかと想像して読んだ。本の通りならリストラに反対 | ||
| する人はいないであろう。 | ||
| 10.11.05 | 小沢一郎 50の謎を解く | NEWS23の筑紫哲也のあとを引き継いだのが後藤謙次。後藤氏が |
| 後藤謙次 | 小沢一郎を批判的に描く。内容は事実だろうが、違和感がある。長年 | |
| この世界にいた人の視点、離れられない見かたと言うべきか。 | ||
| 10.10.28 | 趙紫陽極秘回想録 | 天安門事件の只中にあった趙の政治思想を網羅している。行動は別に |
| して考え自体は理解できる、同調できる部分がかなりあった。それが | ||
| 当時の権力関係の中でうまく泳げなかったとしか言いようがないと思 | ||
| う。しかし、胡耀邦、趙にしても中国の未来に苦しみながら闘ったこ | ||
| とは事実であり、そこ功績は後世に光があてられるであろう。胡はい | ||
| きすぎ、趙は現実的政策を持っている印象を受けた。 | ||
| 10.10.20 | 盧武鉉(ノムヒョン)の夢 | 韓国の政治の歴史の中では盧武鉉は希望の星であったと思う。良識と |
| いう言葉がつく。独裁の時代を思い起こせば金大中やノムヒョンを出 | ||
| した韓国もすごいの一言。 | ||
| 10.10.13 | なぜ日本では誰でも総理にな | 違った視点から平明に解き明かす拾い物と感じた本。哲学的な内容で |
| れるのか? 井沢元彦 | 本質に迫る本。古代からある「話し合い」の思想がすべてを解く。 | |
| 優秀な人材、優秀なリ―ダ―を求めない日本の思想がすべてと言う。 | ||
| 10.10.09 | イスラム世界を行く(中東・ | 2002年10月の中東訪問。03年3月のイラク戦争前半年の行動。イラク戦争 |
| 湾岸六カ国の旅・緒方靖夫 | への危惧の中で、野党として活動したルポ―ジュ記録。 | |
| 10.10.03 | マルクスがわかる。AERA | わかりやすい本ではない。 |
| 10.09.20 | 日本経済の真実 ある日、こ | この辛坊がどういう視点で書いているのか?、どういう立場なのか? |
| の国は破産します。 | どうもはっきりしない。内容も分かりにくい。私の視点とどうも一致 | |
| 辛坊治郎、辛坊正紀 | できず、最後の20ペ―ジを残し、読むのをやめる。 | |
| 10.08.20 | 日本孤立 | 朝日新聞社主筆でマスコミにはかなり評価されている。論評も無難な |
| 舟橋洋一 | ところに落としているが、細かい動きとか分析には進歩的な内容。 | |
| 10.09.18 | 国家の罠 | |
| 外務省のラスプ―チンと呼ば | ||
| れて。佐藤優 | ||
| 10.09.12 | 反省 | 鈴木宗男、佐藤優も悪いことをやるという印象はないのであるが、国 |
| 鈴木宗男、佐藤優 | 策にとって邪魔 | |
| 10.09.02 | 占領下の東京 | 特に、マッカ―サ―の厚木上陸から昭和27年4月までの占領下の東 |
| 佐藤洋一 | 京の姿、変遷を記している。没収、強制執行など勝利国がどう東京を | |
| 我国の都合のいい街に仕立てようとしたのかなど。 | ||
| 10.08.28 | 敗者から見た明治維新 | 敗者から見た明治維新、別の角度から見れば本当の真実が分かる。し |
| 松平容保と新選組 | かしそのことを意識してみるということはかなり至難なことである。 | |
| 早乙女貢 | 一方的な情報しか流れないのである。事実であっても真実ではない。 | |
| 今気に入っている竜馬伝がNHKでやっているがこの本を意識して見 | ||
| るのも面白い。会津藩から新撰組、かなりの境遇を受けるも生き残っ | ||
| た人達がその後のいろいろな分野にすばらしい足跡を残した事実、こ | ||
| のことは評価しなければならない。 | ||
| 10.07.20 | 幕末伝(目からうろこ) | 幕末に焦点をあて見落としそうな問題を掘り下げる。 |
| 10.07.16 | 維新創世”坂本竜馬” | 写真をフルに稼動し分かりやすい本である。この本で書かれている内 |
| 容がいまドラマになっている”竜馬伝”とほぼ近い感じを受ける。 | ||
| すべてこの本で事足りると言える本である。 | ||
| 10.07.10 | 白洲正子”ほんものの”生活 | 青柳恵介の文で”生涯をめぐる三つの断章”がいい。特に白洲次郎に |
| 白洲正子、青柳恵介 | ついて書いている部分があるが生き方として参考になる。夫婦の一面 | |
| 赤瀬川原平、前登志男 | が覗けた感じがする。 | |
| 10.06.20 | 昭和天皇側近たちの戦争 | 昭和天皇の側近達の戦前戦後の動きを記している。当たり前のことだ |
| 茶谷誠一 | が、人間はどういう立場であり、環境という限界の中で行きている。 | |
| 階層が違うと何か違うことを別次元のことをやっているという錯覚を | ||
| 感じるが、特別に能力があってその立場についてやっているというこ | ||
| とではないく運命に従ってこなしているというのがあたっているよう | ||
| に思う。同じ人間だということである。 | ||
| 10.06.07 | 本当の沖縄 | |
| 前泊博盛 | ||
| 10.06.06 | 沖縄の戦い | 沖縄戦の実態を現地への取材を通して記した書。新聞などで予想はし |
| 太平洋戦争研究会編 | ていたがあまりの人間否定の数ヶ月間の出来事に対しますます戦争だ | |
| 森山康平 | けはどんなことがあっても避けなければならないという感を強くさせ | |
| た書である。なんてバカげたことを日本軍国主義者らはしかけてしま | ||
| ったのか。立場を超えて戦争だけは避けなければならない。 | ||
| 10.06.05 | 天皇と特攻隊 | 草案者、大西が8月16日に割腹自殺した遺書に「皇国」とか「天皇 |
| 太田尚樹 | 陛下」といった文言がいっさいなかったことに驚く。そこに一本の何 | |
| か我々と繋がるものを感じる。日本国、故郷、民族を思う気持ちは変 | ||
| わらない。大西が、本音は負け戦にも関わらず、戦後の日本の復興と | ||
| 特攻を結び付けているのには違和感があるが、行動の大義には仕方が | ||
| なかったのだろうか。もし自分がこの時代に生きてもしその立場だっ | ||
| たらと想像をめぐらすに近いことをやっていたかもと考えてしまう。 | ||
| 10.05.27 | 聖断(昭和天皇と鈴木貫太郎 | 特に、沖縄から本土決戦へ移行する時代中心に読む。小数の人間の意 |
| 半藤一利 | 志で国家の行く末が決められていた悲劇を感じる。天皇制国家体制が | |
| 強固な形で浸透していた、国民は反抗しようがなかった。鈴木個人の | ||
| 問題よりそのことに関心を持ちながら読む。人の死というものを軍国 | ||
| 主義者らはなんと心得ていたのか。国体擁護の意地のため死がなんら | ||
| 問題にされない不条理。もう二度と繰り返してはならない。 | ||
| 10.05.22 | 幻ではなかった本土決戦 | 読んでいると、本土決戦、一億玉砕まで戦争が長引いていたら日本は |
| 歴史教育者協議会=編 | どうなっていたか。ぞ―とする。軍国主義の怖さを再認識する。人間 | |
| は間違うと正常に考えられないところまで陥る、環境がそうさせる。 | ||
| 言論、思想の自由、民主主義の大切さを感じる一冊である。 | ||
| 10.05.12 | 幕末史 | 安八図書館で借りた本だがかなり通読的に読める史実書。この本から |
| 半藤一利著 | 歴史の不思議を教えてくれる。断片的な薄利な知識しか私にはないが | |
| 幕末史としてまとまって整理しながら順をおって説明してくれる。 | ||
| 今まで後世の歴史小説家がおもしろおかしく脚色した歴史もののうそ | ||
| もここでは紹介している。以前から読みたいと思っていて返却した本 | ||
| だったがようやく読み終えた。この本は導き書といえる本である。 | ||
| 10.08.09 | 人生が変わるウオ―キング力 | 歩くという基本的な動作にウオ―キング哲学まで押し上げた人が書い |
| デュ―ク更家 | た本。ここまでくるとすばらしい。すべては基本が大切ということを | |
| 教えてくれる。 | ||
| 10.05.03 | 珠玉の言葉(白洲次郎・正子) | 白洲次郎・正子の生き方の原点をこの本の中で凝縮した言葉で表現し |
| 北康利著 | ている。短い文章は、その中に深い意味を感じ取れるから不思議である | |
| 10.04.28 | なせば成る(偏差値38からの | 劣等性だからこそ言える言葉があり、本当の能力とは何かの本質を人 |
| 挑戦) | 間が掴めばそれは大きな自信になる。偏差値恐れるに足らずである。 | |
| 横浜市長 中田宏著 | あまりにエセエリ―トがのさばり過ぎで国をダメにしている。同感で | |
| ある。記憶と頭がいいとは別である。中田氏に対しては、雑誌などで | ||
| いろいろと行政について批判する人は多いが、少なくともこの本だけ | ||
| をみれば同調するところもかなりある。 | ||
| 10.04.22 | 竜馬「海援隊」と岩崎弥太郎 | 下級武士、弥太郎は、竜馬にどういう影響を受けたのか?政治と縁を |
| 「三菱商会」 | 異にした岩崎、政治に突っ込んだ竜馬を対比させながらそれぞれの道 | |
| 童門冬ニ | を紹介している。竜馬と弥太郎がそんなに近いとは。 | |
| 10.04.18 | 真っ当な生き方のススメ | 田中康夫に請われて県政と関わり、松本市長になった医者。読んでい |
| 菅谷昭 | るとこの方の運命なんだろうと思う。運命は行動することによって拓 | |
| けてくる。「地位や名誉やお金などは『人生に満足する』ことにおい | ||
| て何にも役に立たないと言う。 | ||
| 10.04.15 | 脳に悪い七つの習慣 | @「興味がない」と避ける、A感動しないと脳は鈍る、B言われたこ |
| 林成之 | とをコツコツやる、従順になるな、C常に効率を考える、Dいやなの | |
| に我慢してやる、Eスポ―ツや絵に興味がない、空間認知脳の必要性 | ||
| Fめったに人をほめない。最後に「自分を捨てる勇気をもとう」と言 | ||
| う。感情豊かな人間性を磨くことが大切と締めくくっている。 | ||
| 10.04.10 | アメリカから<自由>が消える | 堤美果はジャ-ナリストであり、父はばばこういち。中山千夏らと77年革新 |
| 堤 美果 | 自由連合をつくっている。アマリカと日本を行き来しているジャ-ナリストだが | |
| 平明な文章で非常に分かりやすい。ヒトラ―の国会議事堂放火事件と | ||
| 2001.9.11の事件と対比しながらその後の誘導される側の国民へ警告 | ||
| を発している。何か彼女は運動の閉塞感を別な形で突破していく可能 | ||
| 性を感じた。 | ||
| 10.04.07 | マルクスは生きている | おそらく現存するマルクス主義者のなかで、マルクスを一番理解して |
| 不破哲三 | いるのは不破哲三氏であろう。読んでいてもその深さを感じる。死ぬ | |
| までに資本論を読破したいが、消化不良になっても読みときたい。 | ||
| 思想、哲学、社会、自然界などすべての分析にマルクスの視点は外せ | ||
| ない。その視点をみずから身につけることが手助けになるのである。 | ||
| 10.04.02 | スラム化する日本経済 | 正規労働者、非正規労働者、外国人労働者、ネットカフェ難民に代表 |
| 4分極化する労働者たち | される労働者になれない層。労働の世界はこの4元対立の世界になっ | |
| 浜矩子 | ている。筆者は、「地球がどんどん小さくなっていく時代においては | |
| 、自分さえという論理ではなく、地平線を分かち合うと同時に、人間 | ||
| の善意、寛容、また視線をたかくもって見ることが大切。」という。 | ||
| そして21世紀のヒ―ロ―はいずこにと問いかけ、その可能性をもって | ||
| いるのは日本ではないかと訴える。戦争放棄の見果てぬ夢を追い求め | ||
| る老いの一徹をもって世界を平和依存と支えあう方向に導く、そうは | ||
| いかないもだろうか?と言う。同感できる。 | ||
| 10.02.13 | 天皇の昭和史 | 大変いい本にめぐり合えたと思える本。戦前、戦後天皇が果した役割 |
| (新日本出版社)藤原彰他 | 戦争責任の問題。菊タブ―が国民の天皇に対する本質の理解を避けて | |
| いる問題。これからの日本、この問題、壁を乗り越えながら前進しな | ||
| ければ本当の民主主義は根付かないだろう。 | ||
| 10.02.03 | わが上司後藤田正晴 | 佐々氏みたいな生き方の人はあまり出世できずにおわるのであろう。 |
| 佐々淳行 | どういう組織にでもこういう人はいると思うが、上司にこういう人が | |
| いるのといないとでは生き方も変わる。この本の中に、「自分の安全 | ||
| を優先に考え、損得の価値判断の基準に考える人は人間の生死、組織 | ||
| の存亡をあずかるクラインシスマネ―ジャ―にはなれない」とい言葉 | ||
| があったが、社会の中の官僚を含めいろいろなそれぞれの場合にあて | ||
| はまるように思う。この人事を誤ると組織は退化撲滅するということ | ||
| 。官僚という組織ならば国家が、取締なら会社がつぶれる。 | ||
| 10.01.20 | テロリズムの罠(右巻) | 08年、北京オリンピックの最中に、ロシア軍が南オセチア自治州に攻撃 |
| 忍び寄るファシズムの魅力 | を加えた。米ソ冷戦時代にはなかったような戦争が各地に頻繁に起こ | |
| 佐藤 優 | る可能性が高くなってきた。核でも小規模なものが使われることも射 | |
| 程に入れておくべきだろう。この本は掴みどころの論点が分かりにく | ||
| い部分が多いが、考え方として参考にすべき内容もかなりあるようだ | ||
| 10.01.14 | されど、愛しきソニ― | 我々にとって常識ではないことが、ソニ―では常識で当たり前に進行 |
| 元ソニ―執行役員上席常務 | する。強い会社は強い風土、強いシステムをもっている。みんな生き | |
| 蓑宮武夫 | 生きしている姿は乗り越える力をもっている。そういう会社は、必ず | |
| 強いリ―ダ―がいる。そいうリ―ダ―をもつことは社員は幸せである | ||
| 10.01.07 | 悼詞 | 哲学者である鶴見俊輔が、各層で活躍した知識人に一言コメントを述 |
| 鶴見俊輔 | べている。その中で気になる文章として、三島由紀夫の35年後の弔 | |
| 辞というのがあり、吉本隆明の追悼私記を紹介している。 | ||
| 「知は行動の一様式である。これは手や足を動かして行動するのと、 | ||
| まさしくおなじ意味で行動であるということを徹底して考えるべきで | ||
| ある。なにが陽明学だ、何が弁証法だ、こういう哲学が権力を取ると | ||
| 何をするか世界史的に証明済みである。」。哲学の危険度も指摘。 | ||